オオカミ仲間である斉藤敦子さんから12~3年ほど前教えられたサイトだったと思います。
NPO法人外来魚バスターズ代表岩崎魚成さんの経験が掲載されたものでした。
末尾に記されていた【この文章を読んだ方で日本オオカミに付いて知っている方があれば、どうか情報をお寄せ下さい。
又自分も見てみたいという方が有れば、発見場所をお知らせしますので、メールを頂ければと思います。】の文面に飛び付き、速攻で連絡した事を覚えて居ます。
岩崎魚成さんの目撃談が記されていたサイト
遭遇現場が京都の鴨川の上流でしたので、このブログでもお馴染みの岡田直士さんに岩崎さんの文面を送りました。
京都在住の岡田さんには今までの経験を生かす打って付けの情報でしたし、現場は岡田さんの住所からバイクで20分の距離でした。
岩崎さんとメールの遣り取りを数回行ったのですが、私の対応が不味かったのか、私では役不足だったのか、調査に入る前交流は途絶えてしまいました。
その後、何人かの方からこのサイトを提示されたのですが、残念ながら現在、ネット上で岩崎さんのサイトを覘くことは出来ません。
一昨年のフォーラムのレジュメにも体験者として掲載したのですが、さわりの部分の紹介でした。
幸いの事に全てを文面にしていましたので、この欄で詳細をご覧下さい。
【○日本オオカミって??どんなやつ??
長年釣りをやっていると色々な動物と出合うものだが、特に渓流釣りではその傾向が強い。
猪、鹿、猿、狐、狸、などは別に珍しくも無く、過去に1度だけだが熊、カモシカとも出合った事が在る。
ツキノワグマ
二ホンカモシカ
今回は99年5月に私が出合った不思議なと言うか、妙な動物に付いて紹介したい。
この様なタイトルの文章を書くからと言って、私はオオカミ生存説を信じている訳ではない。
厳密な意味では以前は百パーセント信じていなかった。
現在でも80パーセントは信じていない。
正直に言えば、馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないが、20パーセントはもしや?或いはあいつは何なのだ!?と言う気持ちが在る。
80パーセントも信じていないのに、何故こんな文章を書くのか?と聞かれるかもしれないが、その理由は「見た!」としか言いようが無い。
それもじっくりと!更に2回も!
問題の動物を見た場所は、結構アマゴ狙いの釣り人が良く来る場所なので、私以外の釣り人も見た人が居るのでは?との思いも有り、誤解を恐れず書いてみたのです。
99年5月13日私は午後から自宅前を流れる鴨川の上流に釣行した。
私はどちらかと言えば本流釣り師だが、放流の(ヨウチャン)養殖魚には興味が無いので何時も上流からの釣りとなる。
何時もの様に大岩バス停400~500メートル上流に車を止めて釣り上がり、
24尾のアマゴを魚篭に入れ釣果は25尾と決めてあるのであと1尾を入渓地点の淵で釣ろうと、川を下って来たのだった。
大岩バス停近くの河原
目撃現場周辺の風景
時間は午後6時を過ぎており、周囲は薄暗くなっている。
目印が見えないが、ポイントの前にかがみ込んだ姿勢で、残った川虫を付けてポイントの淵へ仕掛けと投入し、手元にクックとくる当たりで何とか1尾を釣り、アマゴをシメめている時だった。
対岸の急斜面の断崖でガサガサッと音がする。
かがんだ姿勢で上を見つめた私に見えて来たのは、以前に見たことの有る、大型の狐の様な動物だった。
「アイツか!」以前と同じ所から同じ時間帯に出てきたのですぐに分かった。
ヤツは信じられないような敏捷さで切り立った崖を降りてくる。
ヤツは崖の上に位置して渓の底に居る私が暗くて見えないらしい。
私は空の明かりが有ってヤツが丸見えである。
「よし!今日はあのキツネの親方のような変なヤツの正体を見てやろう」とかがんだ姿勢のままでじっとしていた。
ヤツは私に向かって真っ直ぐに崖を降りてくる・・・・・。
距離が直線で10メートル程に近ずいたので、私は格闘を避ける為、ゆっくりと立ち上がった。
とたんにヤツはピタリと止まった・・・。
目と目が合っている・・・。
距離は10メートルを切っている・・・・・。
ヤツは暗い所に居る私が良く見えないのか、覗き込んでくる・・・・。
私からヤツは依然として丸見えである。
にらみ合う事5秒前後だったと思う。
ヤツはスピードを上げながら元来た崖を素早い見のこなしで掛け上がって行った・・・・・。
目撃現場周辺の地図―1
目撃現場周辺の地図―2
目撃現場周辺の地図―3
忘れもしないヤツの特徴は、今も私の目の奥に焼き付いている。
其れは今まで私が見たことも無い動物である。
キツネに似ているが、体が骨太で大型のキツネより一回り以上大きい。
胴長でやや足が短い、下の位置から見上げたので、色は全体に白っぽく見えた。
頬の所にフサフサした毛が目立つ。
尾はキツネより細いが犬より太くフサフサした感じだった。
背中の中央と尾はキツネと違って暗い色だった。
顔はキツネの様なのっぺり顔だった。
目付きは犬よりもキツネに近い鋭い目である。
帰り支度をしながら竿をたたんでいる時、私の脳裏に浮かんだのは「狼?!」。
まさか?日本のオオカミは明治に滅んでいるはず。
「犬の見間違え?」
確かにすこし離れたところには、上流に建設会社の資材置き場があり、そこに会社の人が時々犬を連れて来ているが、私は良くじゃれ付いて来るのでその犬を良く知っている。
またかなり下流には産廃の会社の資材置き場が有り、そこには犬もいるが私は地元なので、いつも吠えられているのでここの犬も良く知っている。
間違えるわけも無い。
第一この深い渓を渡り飼い犬があの断崖の上に出てくる事は、ちょっと考えられない。
なによりもヤツは犬とは、似ても似つかない!どちらかと言えばキツネ型の動物である。
その後私はこの動物がどうしても気に掛かり京都市立動物園を始め、機会を見付けてはオオカミについて見てみたのだが、「朝鮮オオカミ」体は似ているが顔が違う。
「ハイイロオオカミ」朝鮮オオカミに同じ。
「森林オオカミ」体が大き過ぎる。
「メキシコオオカミ」毛並が違う。
「コヨウテ」顔は似ているが毛並みが違うし、小さ過ぎる。
ウウム・・・・・。
私にはどうしてもキツネでも犬でも無いように思えるのだが、今年はヤツの写真を取って来る予定ですので、公表して見たいと思います。
(私の見たところヤツは若い個体だと思うので、今年も現れると思います)
早稲田大学探検部OB会二ホンオオカミ倶楽部のAさんが、京都に単身赴任中ですのでお知らせしたのですが、好返事が帰ってきませんでした。
お近くにお住まいの方、調査されては如何でしょうか。