前回に関連したお話です。
私がアラスカンマラミュートの存在を知ったのは30年近く前の事です。
毎日イヌの散歩で行く公園で、時折出会う大型のイヌがマラミュートだったのですが、犬の雑誌で見る姿とはかけ離れていて、飼い主の言葉を疑った位です。
近くの公園まで散歩したバーニーズの牡
近くの公園まで散歩したバーニーズの牝
購入先を聞きますと埼玉県中央部、熊谷市の近辺の犬舎でしたので、納得した事を覚えています。
柴犬の牝と掛け合わせてオオカミ犬を作出する為、シンリンオオカミの牡を飼育していたので、それを見に時々訪れていた犬舎でして、その経営者はその筋では有名な人物でした。
夏の暑い時でも両腕にサポーターをし、洗い流す事の出来ない絵がサポーターの端から覗いて見える・・・そんな経営者だったのです。
散歩で出会ったイヌは市場に出せない商品価値の無いイヌで、騙されて購入したのかも知れません。
その後熊谷市近郊は勿論、国内でもマラミュートの飼育が流行ましたので、覚えている方もお出でになると思います。
アラスカンマラミュートは、この経営者夫妻が国内に持ち込み、あれよと言う間に全国区となった犬種でした。
経営者夫妻は数年後捕縛の身となり、現在その犬舎は廃墟となっていますが、飼育下の動物達はどうしたのだろうか・・・と頭の隅を過ぎった事もありました。
幾度も訪問したので私も顔を覚えられ、ドリンクを飲む様勧められたのですが、私は清涼飲料の販売が仕事でしたので何時も断っていました。
夫婦に命を奪われた4名の人は、ストリキニーネを混ぜたドリンクを飲まされたと言う事でしたので、後日でしたが一安堵した次第です。
ドリンクと同時にマラミュートの飼育も進められたのですが、私の周辺には同じような経験をした者が幾人も居ます。
深入りしないで正解でした。
「ゲンちゃん」に深入りしなかったので出会えた四国犬のミカン
四国犬ミカンが我が家に来た頃のくつろいだ姿
三峰博物館に納められている、内田家に保管されていた二ホンオオカミの毛皮を発掘する際にも、犬舎経営者の昔話をよく聞きました。
内田家の階段に飾られていた毛皮とフジTVのカメラマン
20年前の(右から)私・内田さん・科博の小原先生(内田家の前で)
経営者は秩父の出身で通称「ゲンちゃん」と呼ばれていたそうです。
その昔、市内でラーメン屋の出前持ちをしていた頃も、ライオンにリードを付け散歩をしていたとかで、滅茶苦茶だった様です。
犬舎も居住者不在となってから20年余を過ぎてしまいましたが、今思い起こすとその頃から、寄居町山中にはこの度の目撃の様な話が幾つか有りました。
皆野町の駐在さん情報でしたが、釜山神社近くの登谷牧場にシベリアンハスキー紛いの野犬の群れが牧場の動物を襲い駆除した・・・と云うのもその一つです。
釜山神社参道
釜山神社宮司の岩松新岳さん
話が横道に反れたきらいも有りますが、目撃者である望月さんのお気持ちは「動物が何であれ、死に到る前に保護して貰いたい」です。
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