当欄の12月2日付け「新日本風土記・南アルプス編」でお知らせした、12/6の放送ご覧になりましたでしょうか。我が家のテレビの調子が悪く、映像も音声も私に旨く伝わりませんでしたので、早稲田大学探検部OB会の望月氏にお願いしてDVDを送って戴き、昨日ようやく正確な情報を得る事が出来ました。望月さん有り難う御座いました。また、放送された現場近辺を3泊4日で探索して来た、東京都世田谷区の横山さん、ご苦労様でした。お逢いした時ゆっくり話をお聞かせ下さい。ただ、こんなメールも私に届いていますので、紹介したいと思います。【ネットで検索したところ、今日3日の朝8時からも再放送があることが分かり、見ることが出来ました。確かに、フォーラムで聞いた声と同じように思いました。しかし、盛り上がっているところ、水を差すようで申し訳ありませんが、残念ながら、私にはシカの声としか思えません。たぶん、その個体は体が非常に大きく、声が低くて太 く、また、肺活量も多いために、声が長く続く、そのように解釈しています。フォーラムの録音で、先に聞こえたシカの声と後の声は息づかいは全く同じです。私自身はまだ聞いたことはありませんが、ネット等で聞くことができるオオカミの遠吠えとは異質のものと感じています。】それに対し私はこんなコメントを発しました。【>私にはシカの声としか思えません<6日放送の際録画して、幾度もご覧になる事をお勧めします。番組中鹿は、森田氏が指摘した場面とは別の画面で鳴いています。それと比べれば違いが判る筈です。それでも判別が出来なければ、私と一緒に秩父山中を幾度か歩けば、嫌でも鹿の鳴き声は判ります。>フォーラムの録音で、先に聞こえたシカの声と後の声は息づかいは全く同じです。<私が最初にお聞かせした、シカとイヌ科動物の咆哮が、xxさんには同じに聞こえると仰っているのでしょうか?】その後返事は届いていませんが、私はこう文面を続けたかったのです。「フォーラムの録音で、先に聞こえたシカの声と後の声は息づかいは全く同じです。では無く、全く同じだと思います。でしょ!」と。傲慢かも知れませんが、xxさんは、魚に泳ぎを教えている心算なのかな?とも思いました。NPO法人ニホンオオカミを探す会理事で、フジTV「スーパーニュース」のディレクターでもある松尾知明氏から、写真(上記)とその説明文が届きました。【真ん中がオスシカ、右側が外国産オオカミで、左がフォーラムで流した咆哮の声紋。波形が右と左は似ています。】日本音響研究所の鈴木創(はじめ)代表の分析に依るものです。18年前訪問した際の日本音響研究所内部松尾氏から連絡を受けた後、私は、鈴木代表に直接お話しを伺いました。すると、今の処【非公式の中での分析結果】としてですが、依頼した咆哮の主が鹿で無い事は声紋画像に於いても明らかで、「特徴的には、外国のオオカミに近い声紋で、身体が小さいので1オクターブ高い声紋なのでは・・・」そんなニュアンスのコメントを、鈴木代表は仰っていました。取り急ぎお知らせする次第です。PS/松尾氏からの情報を山根一眞氏に送付しましたら、こんな返事を戴きました。【添付のモニター画面は斜めなので見にくいと思い、縦横をまっすぐに画像処理したものを添付しました。山根氏からの秩父オオカミ声紋比較こうしてみると、確かにオオカミに似ていますね。こういう解析をさらに深める必要があると思います。私の弟子の田中が飼っていた狼犬は、しばしば遠吠えをしていたそうです。そういうハイブリッドの遠吠えなどとも比較して、絞り込んで下さい。】山根さんが仰る通り、出来るだけ多くの比較類例を揃える様にしなければと思っています。
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オオカミの声紋画像
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